マッチングアプリが世界で最初に登場したのは1995年で、そこから25年以上の歴史があります。
おおまかな歴史を時系列にまとめました。
第1世代(出会い系サイト時代)
1995年 | アメリカでネットマッチングサービスが登場(マッチドットコムなど) |
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1999年 | iモードによる携帯ネットサービスが登場、スタービーチやエキサイトフレンズなどの出会い系サイトが普及 |
2000年代前半 | PCMAXやワクワクメール、ハッピーメールなど後の大手と呼ばれるサイトが多数登場 |
2000年代後半 | 悪い噂が浸透して出会い系サイト市場が閑散とする |
第2世代
2007年 | 初代iPhone発売 |
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2010年 | iPhone4発売、若者を中心にガラケーからスマホへの切り替えが一気に進む |
2012年 | iPhone5発売、PairsとOmiaiがリリース |
2014年 | Pairsの利用者が100万人を突破、タップル誕生リリース |
2015年以降 | マッチングアプリ市場は毎年2桁成長を繰り返す |
2020年 | コロナショックでオンラインデート機能が普及 |
ご覧のとおり、出会い系サイト時代のマッチングサービスはインターネットの普及と同時に始まりました。
スマホアプリを活用した第2世代のマッチングアプリ時代も、スマホの普及と連動する形で広がっています。
マッチングアプリの普及にはFacebookが大きく関係しています。
国内でFacebookの全盛期だと言われているのは2014年で、当時は多くの人が当たり前のようにFacebookへ近況を投稿していました。
SNSを通じて本名&顔出しで自分の顔をネット上にアップすることが当たり前になり、Facebookを見れば人柄や人徳、趣味、行動パターン、人間性など様々なことが分かります。
そして利用するには10人以上の友達がいるアカウントが必要で、マッチング後にFacebookのアカウント交換できる機能がついたPairsが空前の大ブームになりました。
それまでマッチングアプリは旧出会い系サイト時代に作られたネガティブなイメージが根付いていましたが、Facebook連動型マッチングアプリの普及で業界全体のイメージが変化しています。
特に第一世代を知らない学生や若者は「恋人をマッチングアプリで作った」などと平然と周囲へ話す人が増え、Facebook内で交際報告することが風習になりました。
ポジティブなイメージは若者世代から30代・40代以上へと広がり、現在は幅広い世代の方がマッチングアプリを利用しています。
マッチングアプリは安全性が高まったことに加えて、マッチングすればアプリ内でメッセージし放題になる利便性と操作性の高さが強みです。
しかし、便利になった一方でマッチングするまでの過程や会うまでのやり取りが面倒だと感じる人が増えていきます。
こうした需要からマッチングアプリは、様々なタイプへと進化を遂げていきました。
代表的な存在なのが2014年にリリースしたタップル誕生です。異性ユーザーのプロフィール写真をスワイプしながらマッチングする手軽さが若者に受けて大ヒットを遂げます。
2018年にはタップル誕生が国内のマッチングアプリ売上ランキングで1位になるまでに成長を遂げ、業界のパワーバランスが大きく変わりました。
ほかにもGPS機能に特化したクロスミーや再婚向けのマリッシュなど、機能や利用者層で個性を出したマッチングアプリが続々と登場しています。
老舗大手の所も昨今はオンラインデート機能を追加するなど新機能を続々とリリースさせていて、Pairsは2021年よりマッチング前でもコミュニケーションを取れる「コミュニティチャット」を新設しました。
マッチングアプリは現在も進化を続けていて、より便利なものへと改善を続けています。
過去に利用して満足できなかった方でも、最新のマッチングアプリなら求めていた機能やシステムを搭載したアプリが見つかるかもしれません。